ポリカーボネートレンズは、衝撃にとても強く(耐衝撃性10.3ジュール)割れにくく、比重が(1.20g/cc)軽くスポーツ選手がよく利用しておりますが、従来の加工方法では削れず、販売店にとって扱いにくい商品でありますが、下記の方法でお店でも加工が可能となりますので、販売力向上にどうぞお役立て下さい。

<加工時の処理>
 1.ガラス用の粗砥石を使用します。

 2.加工機の水は止めて下さい。(バルブを閉じるなり、ポンプのコネクターを外します。)

 3.レンズに吸着盤を付ける時は、バイフォーカル用レンズシールを併用して下さい。

 4.削りかすの処理方法は、掃除機等で吸い取って下さい。
  (1)直結式は排水溝に網等を設けて削りかすが入らないようにする。
  (2)循環式は排水パイプの先端等にフィルターを設ける。

 上記事項を必ず守って下さい。

<加工別方法>
1.穴開け加工
従来の高速ドリルで可能ですが、できればカーバイトチップの刃が耐久性が優れており、良い結果がえられております。尚、ドリルの回転数は170RPMが良いと思われます。

2.ナイロール加工
従来の溝堀り機で従来の手順で可能です。(水も使用します。)但し、溝に溜まったカケラ等は、カッターを使って注意深く取り除いて下さい。

3.面取り
従来通り水を使って行って下さい。但し、面取り後薄皮が残りますので、カッター等で取り除いて下さい。

4.コバ暦き
従来通りで可能ですが、バフがけの前で900番程度の耐水ぺ一パーでコバ面を細かくし、バフローを十分に付けて短時間で仕上げて下さい。

<その他>
1.レンズを拭く時の注意
アルコール類をご利用下さい。(アセトン、シンナー、ベンジン等は不可です。)

2.フレームに組む時の注意
ネジゆるみ止めのアロンタイトが、レンズに付かないようにして下さい。

 

 


<加工上の注意>
1.偏光フイルム(ビニール)は熱と水に弱い性質をもっていますので、枠はめの時レンズをあぶらないようにお願いします。
枠だけをよく熱してからレンズをはめて下さい。金属枠に入れる時は、余りきつくネジをしめないようにお願いします。
プラスチックレンズ全般の問題ですが、ヒズミが生じやすく、又、水の中に長時間(目安は約4時間位)つけないようにお願いします。又、ヒズミが発生しますとその部分の偏光感度がにぶくなることがあります。

<取扱上の注意>
1.真夏時等に、車のダッシュボードの上等に偏光メガネを放置すると、車内温度が70℃位になることがあり、レンズを痛めることがありますので脚注意下さい。
又、海水や水の中に長時間放置致しますと、レンズの端から水分が入って、フイルムがはがれ、白く浮き上がったりすることがありますので、あわせてご注意下さい。

---ガラス製偏光及びCR-39偏光レンスの耐熱温度---
   長時間(1時間以上)では,約60℃以下
  
短時間(5分以内)では,約90℃以下