1.《視力補正用レンズは割れるものです!》

@一般的なレンズは言うにおよばず、ポリカーボネートレンズやプライマー層等であります。さまざまな創意工夫を施したレンズでもあくまでも視力補正用レンズであり、スポーツや業務用の保護用レンズではない事をよくお客様へ認識をして頂いて下さい。

Aレンズの割れにくい順番は次の通りです。
  (当社比による衝撃荷重+ねじれ荷重の複合時)
  ハードマルチ付きプラスチックレンズにおいて強い⇒弱い
  ポリカーボネートシリーズ⇒プライマー加工シリーズ⇒PM5-HS
  PM3シリーズ⇒PLシリーズ⇒PM2シリーズ


2.《UV400は万能ではありません!》


@最近は頻繁に利用されるようになったUV400加工は、あくまでも視力補正用レンズとして使用した通常の状態での紫外線カットであり、説明不十分により特殊業務用として利用されトラブルが生じた事があるようですから特に注意を促して下さい。

3《便利なメガネも取扱いによって見えないメガネに豹変!》

@メガネを置くときはレンズ表面を下にしないで下さい。レンズの一番大切な見る位置に縦にキズがつく原因となり見えずらくなることがあります。

A高温(60℃以上)にさらされたり急激な温度差にあうと、コート膜にヒビ割れを生じる原因となり視界を妨げることがあります。

例) a 炎天下の車内は80℃近くまで温度が上がる事がありますので、 車内に放置しないで下さい。
   b 使用中のストーブや熱い油やアイロン等、高温のものに近づけないで下さい。
   c メガネを熱湯で洗ったり、ヘアドライヤー等の熱風に当てたりしないで下さい。
   d サウナでの使用や大型冷蔵庫の出入り等は避けて下さい。

B熱によってレンズが変形して度数が変化したり、視界を妨げることがあります。

C色の濃いカラーレンズや調光レンズは、逆光や乱反射光等で眩しい時にはとても効果がありますが、その反面トンネルに入った時などは、一瞬目の前が真暗になり前方が見えなくなることがありまりますので、車の運転の時には十分注意をするように説明して下さい。

D反射防止コートを施していないレンズは、裏映り現象(ゴースト)等が発生しやすく錯覚や誤認をする場合がありますので十分注意を促して下さい。

E偏光レンズを使用して車を運転すると、フロントガラスの種類によっては歪みや油膜等が見えて視界を妨げることがありますので注意をして下さい。

Fお客様の要望でも濃すぎるカラーレンズは、昼間でも視界が悪くなりがちです。車の運転にとっては危険な事など、そのメガネがどのような時に不適切か説明をして下さい。

Gメガネの掛はずしは必ず両手でして下さい。メガネの変形の原因となり見ずらくなることがあります。

H便利な遠近両用レンズも取扱いを十分熟知されませんと、足もとの浮き上がり現象等で階段を踏み外したりしてけがをされたり、不慣れな状態で車を運転されてレンズの見る位置を誤り、視界が『ぼけたり・ゆれたり』距離感がつかめず事故の原因になる事がありますので,十分な指導が必要となります。

Iレンズを固定するビスのゆるみやナイロールタイプのバンド切れ等によってレンズが落下して視界を失うことがありえますので十分注意をして下さい。

4《メガネの定期点検!》
@簡単で便利なメガネだから安易に使いがちです。販売時に必ず取扱い注意説明書(当社でも製作致します)をお渡しすると共に、年に一度は視力測定をされたり半年に一度はメガネの点検や消耗品の交換をどうぞおすすめ下さい。